霧のなか

sola日記
06 /15 2017
こないだロシアのステーエフのお話を紹介したら、ちょっとまえに見たロシアのアニメーション映画を思いだしたので…


ユーリー・ノルシュテインというアニメーターをしっていますか?


”アート・アニメーションの神様”や”映像の詩人”といわれて、世界中のアニメーターから尊敬されているアニメーション界のすごいひと。1941年に旧ソ連にうまれ、アニメーション監督として数々の作品を生みだしてきました。切り絵などをもちいた美しく芸術的な映像が魅力的で、もの悲しくもあたたかみのあるロシア的な雰囲気が漂っていてとてもすてき。



さて、なぜこんなお話かというと…


ノルシュテイン生誕75周年を記念して、ちょっとまえに映画がやってたんですね。(ターシャにつづいてまた映画)


ユーリー・ノルシュテイン監督特集上映『アニメーションの神様、その美しき世界』


10分程度の短編アニメーションの『25日・最初の日』(1968年)、『ケルジェネツの戦い』(1971年)、『キツネとウサギ』(1973年)、『アオサギとツル』(1974年)、『霧の中のハリネズミ』(1975年)、『話の話』(1979 年)の5本を上映。



どれも美しい映像ながらも雰囲気は様々で、それぞれ受ける印象も異なります。

中世絵画的で印象的だったのは『ケルジェネツの戦い』、絵本的でストーリーも楽しめたのが『キツネとウサギ』、『アオサギとツル』は日本の浮世絵・水墨画の雰囲気漂う一風変わった恋愛もの。



なかには絵本になっているものもあり、そのなかで特に有名なのがこちら。

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『きりのなかのはりねずみ』ノルシュテインとコズロフ/作、ヤルブーソヴァ/絵、こじまひろこ/訳、福音館書店



友だちのこぐまの家にむかう途中、はりねずみは霧に浮かぶ白い馬をみる。そして霧のなかへと迷いこんでいく…


とても静かで幻想的な物語。
絵本に音はないけれど、それでも静けさが絵本に漂う。


霧に浮かぶ白い馬をみつけたとき、あたりのみえない霧のなかをさまよいあるいていたとき、霧からでてこぐまとともに星をみたとき、はりねずみはなにを思っていたのだろう。


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なにかあった気がする。
でも、なにもなかった気もする。


霧のなかってそんな感じ。


(N)
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