同じ本が本棚に2冊

sola日記
06 /20 2018
一昨日大阪で大きな地震があり、連日報道がなされています。
関連して2011年の東日本大震災の映像を再び目にする機会も増えました。

2011年の震災時、私は日系の損害保険会社で働いていました。
大学卒業後も児童文学の勉強を続けるつもりでしたが、それ以外の世界も一度経験しておかなければと思い一旦は就職の道を選びました。いざ就活を始めてからは第一志望として目指した企業だったので、大学卒業後は日中は日中で充実した社会人生活を送り、終業後は児童文学の勉強にいそしむといった形で、忙しくも楽しい毎日を過ごしていました。

保険という商品は目に見えず、しかも本当に必要となるのは人が困難な状況にあるときです。
保険の存在価値を実感すると共に、自分の働き方を見つめ直すきっかけになったのが、まさに東日本大震災でした。

震災後、コールセンターの応援で現地の方々からのお電話を受けていました。
皆さん大変な状況にあるなか、今後の生活に少しでも希望を見出そうと避難所からお電話をかけてこられます。
契約内容によってお力になれることもあれば、なれないこともありました。その際こちらはお叱りを受ける覚悟でいても、落胆する気持ちを表に出さずに「そうか、それでは仕方がないね」と仰る方々の多いことに日々驚き、こちらが泣いてしまいそうになることもしばしばでした。
私の数百倍優秀な上司や先輩社員が夜を徹して対応にあたっても日々まわらないといった状況を目にし、
「ああ、この仕事は何かの片手間にするべきものではない。道を1つに決めなければ」
と思うようになったのでした。

その翌年に退職することになったとき、送別の品として2人の方から同じ本を頂きました。

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『置かれた場所で咲きなさい』(渡辺和子 著、幻冬舎、2012年)

当時話題になっていた本ですが、タイトルからして、突然退職を決めた若手社員の姿がいかに頼りなく見えたのかと思うと……何とも情けないです。お心遣いに感謝し、「この会社を辞めたからには絶対に結果を出す」という覚悟で現在までやってきて、今も自宅の本棚にはこの本が2冊並んでいます。
2冊並んだ背表紙を見るたびに、退職時の決意や、更に遡って震災当時の思い出が蘇ってきます。

大阪の1日も早い復興をお祈りしています。(Y)
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あこがれのツリーハウス

sola日記
06 /19 2018
夏が近づくにつれて、木々の緑も濃くなってきました。

こちらはうちの近所にある神社の木。なかなか立派です。
これならツリーハウスを作れるかな?

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いや、もっとどっしりした木がいいかも。
たとえば、以前、伊勢で見かけたこの木はよさそうです。

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そんなことを考えてしまうのは、こちらの本を読んだから。

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『ツリーハウスがほしいなら』カーター・ヒギンズ文/エミリー・ヒューズ絵/千葉茂樹訳/ブロンズ新社

いろいろなツリーハウスが登場する絵本で、細かく描きこまれた絵を見ているだけで楽しくなります。
ちいさな図書館のあるツリーハウスがすてきだけど、宇宙人と交信できちゃうツリーハウスも捨てがたい。
ついついお気に入りのツリーハウスを見つけたくなります。

じつは、ツリーハウスには昔からあこがれているのです。
ツリーハウスという言葉も知らなかった小学生のとき、この本にであったから。

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『おおきなきがほしい』さとうさとる文/むらかみつとむ絵/偕成社

途中、本を縦にして読んでいくページがあって、木を上へ上へと登っていく気持ちになれます。
でも、子どものわたしの心をがっちりつかんだのは、木のうえの小屋でホットケーキを食べるところ。
そのことばかりが記憶に残っていたのですが、今回読み返してみたら、ほかにもすてきな場面がいっぱいありました。

いつか本物のツリーハウスで、本を読みながらホットケーキを食べたいなあ。(YS)

地球で生まれた仲間

sola日記
06 /13 2018
6月9日、Web担当のSFさんに女のお子さんが生まれました! わーい、おめでとうございます!!

緑の星へようこそ。地球の仲間たちも太陽も月もみんなで待っていたよ。

この本を贈ります。

あなたがうまれたひ
『あなたがうまれたひ』デブラ・フレイジャー 作/井上荒野 訳/福音館書店

何十年か前の同じ日に生まれたわれらがリーダーにも贈ります。(J)

家宝

sola日記
06 /12 2018
関東もついに梅雨入りし、じめじめとした日が続いています。

突然ですが、皆さんには家宝がありますか? (骨董品などではなく……)
私が家宝として大切にしているものは、こちらです。

2018-06-12

児童文学作家・斉藤洋さんの直筆の絵葉書です。
小学生のとき、送った手紙のお返事として頂いたものです。

小学生時代、とにかく斉藤洋さんの本が大好きで大好きで、ありとあらゆる作品を読みあさっていました。
どういう経緯で手紙を書こうと思ったのか、またどのようなことを手紙に書いたのか、今となってはまったく思い出せないのですが、「お返事がきた」という予想外の衝撃と感動だけは、今でもよく覚えています。
その後も児童文学と長く関わり続けている私のルーツであると思っています。

Solaのオフィスの書棚にはSolaで編集を手がけた本がずらりと並んでいるのですが、そのなかに懐かしの『しろくまだって』がありました。

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(斉藤洋 作、高畠純 絵、小峰書店、新装版2014年)

不思議に思ってLeaderにたずねたところ、シリーズの続編と既刊の新装版をSolaで手がけたとのことでした。
書棚には、しろくまシリーズのほかに『サマー・オブ・パールズ』の新装版や近年の作品などがいくつも並んでいて、「斉藤洋さんの本にSolaの名前が入ってる……!」と勝手に感動してしまいました。

色々と懐かしくなり、実家に置いていた本をいくつも送ってもらい、久々に読み返しています。
当時図書館で借りて読んだものなどもつい大人買いしてしまったりして、、、そろそろ社宅の床が心配な日々です。(Y)

梅仕事

sola日記
06 /12 2018
週末、梅シロップを仕込みました。
梅酒と梅シロップをつくるのは、ここ数年、この時期のお楽しみになっています。

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瓶を消毒したり、梅のヘタをひとつひとつ取り除いたり、手間はかかりますが、その手間もなんだか楽しいのが梅仕事。
普段の食事づくりは、早く楽にできることばかりを重視しているというのに……。
ていねいな暮らしをしている気分に浸れるところがいいのかもしれません。

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梅にかぎらず、保存食のレシピ本はたくさんありますが、わたしが持っているのはこちら。


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『私の保存食ノート』佐藤雅子著/文化出版局

保存食のレシピ全70種が季節ごとに紹介されています。
著者は明治生まれの方なので、現代の暮らしや家庭環境とは合わない部分もありますが、エッセイ風のレシピは読み応えがあります。
レシピの間にはさまれているコラム「西ドイツの思い出」もおもしろい。
ただ、実をいうと、わたしがこの本に載っているレシピで実際に試したのは「夏みかんの皮の砂糖煮」と「青じその葉の塩づけ」だけです。
読んでいるだけで満足してしまうのが、困ったところ。

子どものころは母が毎年梅干をつけていました。
赤しその葉を茎から取る手伝いをよくした記憶があります。
そのうち、この本のレシピをみながら、梅干しづくりにも挑戦してみたいと思います。そのうち……。(YS)

ペンギンの……

sola日記
06 /08 2018
こないだ水族館にいってきました。


テーマパーク系はあまり得意ではないんですが、水族館はすきなのです。(屋内だから。そして水があってすずしいから)

去年もそんなこといって水族館にいった話をしたようなしてないような……




さて、今回いったのはスカイツリーのところにあるすみだ水族館。


そこになんとペンギンの赤ちゃんがいたんですね。

ペンギン

この赤ちゃんペンギン、名前を募集してたので私もちゃっかり応募してきました。


おとなペンギンたちのごはんタイムをながめながら、はっと思いついて決めた名前がこちら。





ペンギンの「ぎんなん」





かわいいでしょ?
(そんなことない?)



ペンギンの名前が「ぎんなん」に決まったらまた会いにこよう。


が、投票したあとに気づいたんですが、投票にあたっての注意書きがひとつありました。


"ペンギンの名前は「元気な東京」がテーマです"


……だから「はなび」とか「まつり」とか「わっしょい」とかそんな名前のこが多かったのね。



でもまあ東京都の木が「イチョウ」だし、いっかな。



はたして、ペンギンの「ぎんなん」に会いにいける日はくるのでしょうか。(名前がいつ決まるのか知らないけど)




ということで、最後にペンギン絵本をご紹介。

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『おこりんぼママ』ユッタ・バウアー/作、小森香折/訳、小学館


作者のユッタ・バウアーさんは、ドイツの絵本作家さんで私のお気に入りの絵本作家さん。2010年に国際アンデルセン賞画家賞を受賞しています。


ママにどなられたために、からだがバラバラになってしまったペンギンのぼく。

世界中へとびちったぼくを探してくれたのは……?



出だしちょっと衝撃的。でも、心がやさしく包まれるようなペンギン親子のお話です。





ところで水族館でいちばん衝撃的だったことといえば……


さかさくらげ
このサカサクラゲ。


世の中にはおもしろいいきものがたくさんいますねぇ。


ちなみにペンギンのことをよくしりたいなぁと思ったら……
Solaでつくったこちらもどうぞ。

ペンギンのこと
『ペンギンのこと』(自然スケッチ絵本館)、キャスリン・シル/文、ジョン・シル/絵、坂口美佳子/訳、玉川大学出版部

ペンギンのぎんなんはマゼランペンギン。

地面に穴を掘って巣をつくるペンギンだそうですよ。




つぎはどこの水族館にいこうかな。


(N)

かえるの日

sola日記
06 /06 2018
きょう、6月6日は「かえるの日」だそうです。「ケロ(6)ケロ(6)」という鳴き声との語呂合わせだとか。

わたしがカエルでいちばんに思いつく本は、アーノルド・ローベルのがまくんとかえるくんです。『ふたりはともだち』『ふたりはいっしょ』『ふたりはいつも』『ふたりはきょうも』、全部もっています! とくに『ふたりはともだち』のなかの「おてがみ」は、教育実習のとき国語の実習授業の題材だったのでとても印象に残っています。教科書で読んだというかたも多いのでは?

ふたりはともだち
『ふたりはともだち』 アーノルド・ローベル 作/三木卓 訳/文化出版局

英語では、かえるくんは Frog、がまくんは Toad です。ガマガエル(ヒキガエル)はカエルに入れてもらえないんですね(そういえば、ネズミやウサギやハトやカメなんかも英語では区別がありますね)。

きのうのブログでYさんが『モルモット・オルガの物語』を紹介しましたが、その第2弾『オルガとボリスとなかまたち』には、トード・イン・ザ・ホール=「あなのなかのヒキガエル」という料理が出てきます。さて、どんな料理でしょう?

オルガとボリスとなかまたち
『オルガとボリスとなかまたち』マイケル・ボンド 作/おおつかのりこ 訳/いたやさとし 絵/PHP研究所

答えは、オルガを翻訳なさったおおつかのりこさんがこちらで紹介してくださっています。(J)

日本人とペット

sola日記
06 /05 2018
先日、久しぶりに実家に帰り愛犬とたわむれてきました。

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それで思い出したのですが、少し前に、ペットに関する興味深い記述をSolaの資料から見つけました。
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『オルガとあたらしい仲間』(マイケル・ボンド作、山崎淑子・牧田松子訳、冨山房、1976年)

『くまのパディントン』で有名なマイケル・ボンド氏による、英国人一家にペットとして飼われるモルモットの物語です。この訳書が出版されたのは1976年、今から40年以上前になります。訳者あとがきを読んでいたところ、この当時「英国人と日本人では、動物の飼い方に少しちがいがある」という記述を見つけました。欧米ではペットを家族の一員として家じゅうで関心をもち面倒をみるが、日本ではまだペットを家族の一員として扱う感覚がない、ということでした。

現代の感覚ではピンときませんが、おそらく読者に向けて文化の違いを補足するための記述と思われ、確かにそういう時代があったのだと知りました。

とはいえ、ペットに限らず動物愛護活動においても、欧米のほうが進んでいる印象は確かにあります。
小学生のころ、帰国子女の友人の家に遊びにいくと、盲導犬を引退した犬をペットとして引き取る活動をしているということで、大きなラブラドール・レトリーバーが家の中で遊んでいました。当時はまだ祖母の店先で猫を飼うことくらいしかしたことがなかった私は、それはそれは大きな衝撃を受けました。「海外ではさほど珍しくない」と当時言われた記憶がありますが、それから20年以上経っても、日本でそのような家庭にはまだ出会っていません。
これから先、日本でもよく見かける光景になるでしょうか?

ちなみに本作品は、Solaにて編集のもと、昨年末に新訳が出版されております。
「パディントン」シリーズ誕生60周年である今年、ぜひお読み頂きたい1冊となっております!(Y)

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『モルモット・オルガの物語』(マイケル・ボンド作、おおつかのりこ訳、いたやさとし絵、PHP研究所、2017年)

ピーターラビット

sola日記
06 /05 2018
5月からSolaに入りましたYSと申します。これから、ときどきブログも書かせていただきます。
どうぞよろしくお願いします。

わたしの動物キャラクターはウサギ。その理由は、ウサギに似ているから、というわけではなく、ウサギが登場する絵本や物語が好きだからです。
なかでも好きなのが、おそらく皆さんご存知のピーターラビットの絵本シリーズ。

ピーターラビットのおはなし

『ピーターラビットのおはなし』ビアトリクス・ポター作・絵/いしいももこ訳/福音館書店

小学生のころは話よりも絵がお気に入りで、ピーターの絵がついた文房具をせっせと買い集めていました。
中学2年生のとき、初めて手に入れた洋書もピーターラビット。幼児向けの絵本だし、と高をくくっていたら、知らない単語が続出で、辞書を引き引き読みました。
もう20年近く前になりますが、作品の舞台である英国のウィンダミアを訪れたこともあります。野生のウサギ(ピーター?)を目撃して、いたく感動しました。

ウィンダミア2_2018060510


ピーターラビットの絵本シリーズは20冊以上刊行されていて、ウサギ以外の動物もたくさん登場します。
わたしが好きなのは『グロースターの仕たて屋』。グリム童話の「こびとのくつや」にちょっと似ていますが、活躍するのはこびとではなくてネズミです。思わず見入ってしまうほど絵がすばらしくて、おすすめの1冊です。

グロースターの仕立て屋

『グロースターの仕たて屋』ビアトリクス・ポター作・絵/いしいももこ訳/福音館書店

ピーターラビットといえば、現在、映画が公開中。
さっそく観てきましたが、映画のピーターはなかなかワイルドでした。(YS)

本作り空Sola STAFF

本作り空Solaのスタッフが交代で更新します。お気に入りの絵本や、「旅」の思い出、日常のヒトコマなどを綴っていきます。どうぞのぞきにきてください。