吾輩はニホンカナヘビである

sola日記
04 /28 2017
カナヘビ①_convert_20170427235736

カナヘビ②_convert_20170427235704

今年の4月はあったかい日があるかと思うと、朝晩は冷えこむ。
寒いのは嫌いだ。
今朝は冷えこんだから、吾輩はこうして太陽の光で体をあたためている。

太陽の光は、吾輩にとって人間が好む温泉と同じである。
春の朝はじーっと動かず陽にあたっていると、体のすみずみまであったまる。
んー、あたたかくていい気持ちだ。眠くなりそう。
まるくなってみたりする。

目を閉じていたら、カメラを持った人間が接近してきて、
カシャカシャと音を立てた。
ほっといてくれよ。頼むよ。ここにきてまだ5分しかたっていないんだから。

それから、吾輩のことをトカゲって呼ばないでくれたまえ。

正式にあいさつしよう。
吾輩はニホンカナヘビ(日本金蛇)である。
名前はまだない。体があたたまったら考えることにする。

だんだんあたたまってきた。
動けるようになるまではもう1時間ほどかかるから、
ひと眠りすることにした。(S)
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ライフワーク

sola日記
04 /26 2017
はじめまして。私はふだん、児童文学研究・翻訳の傍ら、児童向け造形教室でアシスタントをしています。アシスタントといっても、私は美大出身でも何でもなく、芸術的素養はあまりありません。ところが、それがアシスタントにとってある意味とても重要な条件でもあります。

初めてアシスタントのお声がけを頂いたのは、大学生のときでした。その当時、「先生」が隣にいると緊張して絵が描けない子どももいたために、「先生」ではなく「お姉さん」的な雰囲気で業務をサポートしてくれる人を探している、とのことでした。

それから十年以上の時が過ぎ、次世代がやってこないのをいいことに今でも「お姉さん」を続けているわけですが……それはともかくとして。

私の仕事は、絵を教えることではなく、ただひたすら子どもの隣に「寄り添う」ことです。たわいもないおしゃべりをして緊張をほぐしたり、作品の素敵なところを見つけて一緒に喜び合ったり。

そんなわけで、未だに専門知識は身に付いていませんが、そんな私でも「ああ、いい絵だなぁ」と理屈抜きに思ってしまうような、大人には真似できないおもしろい絵にたくさん出会ってきました。
TVドラマに出てくる子どもの絵を見て、「これぜったい大人が描いてるな……」と一部見分けられるようになったことが、唯一? 習得した技かもしれません。

これから、気付いたことをまた色々と書いていきたいと思います。
写真は、教室の近くのハナミズキ。白い花がきれいに咲いていました。(Y)

おくりもの

sola日記
04 /24 2017

最近、ちいさいころにすきだった絵本や読みものを改めてふりかえることが多いのです。


なぜかというと…


もうすぐ赤ちゃんをうむスイスのおねえちゃんに、絵本をちょこちょこ送っているから。(だんなさんはなんとドイツ人!はやく甥っ子に会いたいな。ふふっ。たのしみ)


さて、今回送ろうとしているのがこちら。





『わすれられないおくりもの』スーザン・バーレイ/作・絵、小川仁央/訳、評論社


みんなに慕われていたアナグマが長いトンネルの向こうへと旅立ってしまうお話。


とても悲しいお話なのに、うちの家族内の人気度はなぜか高くて、昔から「アナグマさん、アナグマさん」といって読んでないときにも思い出し泣き。読めばかならず泣く。(涙もろすぎる親子)



今回改めて読み返して(もちろん泣く)、思いました。

こんなにも冒頭から”死”というものを前面におしだしていたのか、と。

"死"をダイレクトに扱った絵本。
いま思えば、おとなが読んだ方が心揺さぶられるような気がします。




「長いトンネルのむこうへいくよ」



だれであっても死を避けることはできない。
消えてしまった命への悲しい気持ちも、避けようと思って避けられるものではない。


いくら悲しくても、
いくら願ったとしても、

死んでしまったひとに会うことはできない。



だけど、
そのひとが生きていた証は、のこされたひとたちのなかにしっかりとのこっている。

わすれられないおくりものがのこっている。




むかしから身近なひとが亡くなると、アナグマさんを思い出します。


しばらく空を見上げて、

かの人から自分がうけとったおくりものはなんだろうかと、悲しみとともに思い出にひたってみる。







トンネルのむこうで元気にしてるかな。


(N)

遭難事件

sola日記
04 /23 2017
山は新緑の季節を迎えようとしている。
桜開花ニュースのさなか、3月27日朝に那須温泉ファミリースキー場で、登山講習会参加の栃木県大田原高校の男子生徒ら8人が雪崩で死亡、多くのけが人がでたという遭難事件が起きた。
これは事故ではなく事件だ。悪天候のなか無謀なラッセル訓練を実施した指導者たちの責任は、どのように問われるのか。
これまでに同様の登山実施で多くの命が奪われている。天気が悪かったとか、想定外だったとか、今回は生還した高校生が「こんな状況でまだ訓練やるのかと思った」と語っており、彼こそが正しい状況判断をしていた。
夜半から40センチ以上の雪が降れば、実施決定者は雪崩の危険を第一に考えるのが当然のことで、指導者は遭難場所が雪崩の道であることを知らなかったのか、という強い疑問が残る。ビーコンなどの装備云々以前に、冬山の指導ができる知恵と知識や経験を有していたのだろうか。
以下の表で見るとおり、過去5年間で20歳未満の山岳遭難死亡者はきわめて少ない。徹底した検証による責任の所在を明らかにしないかぎり、きっとまた事件は起きる。(S)

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どうつぶ(どうぶつじゃないよ)

sola日記
04 /22 2017

どうつぶって知ってますか?

”どうぶつ”じゃなくて、”どうつぶ”ですよ。


はい、これが”どうつぶ”です。


どうつぶ aminal
『へんなどうつぶ』ワンダ・ガアグ/文・絵、わたなべしげお/訳、瑞雲社

こちらは、2010年に瑞雲社からでたもの。
表紙の色が黄色になって、大きさもより原書に近くなりました。(原書よりもすこし大きい)


1978年に岩波書店からでたものは、表紙は白くてサイズも小さいのです。

どうつぶ岩波
『へんなどうつぶ』ワンダ・ガアグ/文・絵、わたなべしげお/訳、岩波書店

でも、なかをみると、こちらの方が絵も文字もべたっと太くて濃い黒で印刷されているので、モノクロの太い線が持ち味のガアグのよさがより感じられるかも。


訳はどちらもおなじで、渡辺茂男さん。


ちっちゃいころからママがよく読んでくれいたんですが、どうつぶ(どうぶつじゃないよ。しつこい?)って、ことばがもうたのしいですよね。


原書だとタイトルは"The Funny Thing"だけど、”どうつぶ”は"aminal" (animalじゃないよ)さすが渡辺茂男さん。こういうところ、翻訳者のセンスが光りますね。

あと、”じゃむ・じる”って食べものもでてきます。これまた音のたのしいことば。食べてみたいなぁとつくろうとしてみたこともあるくらい(意外とつくれそう。でもつくってない)


どうつぶもじゃむ・じるも、いったいどんなものなのか知りたいひとは読んでみてくださいな。


作者のワンダ・ガアグは、20世紀前半のアメリカの絵本作家。モノクロの線が特徴的で、グリム童話なんかの挿絵も描いてます。私のだいすきな作家さん。

でも、有名なのはどうつぶよりもこっちかな。


100まんびきのねこ
『100まんびきのねこ』ワンダ・ガアグ/文・絵、いしいももこ/訳、福音館書店

100まんびきのねこのお話。

本国アメリカでも長く読み継がれているロングセラー。IFLA(国際図書館連盟)の「絵本で世界を知ろうプロジェクト」にも、アメリカの代表的な絵本として選ばれています。



いまちょうど上野の国際子ども図書館でIFLAの展覧会をやっていて、"Millions of Cats"ももちろんありましたよ。(5月31日まで)

IFLA展



世界の絵本、絵本の世界。
世界って、とってもひろいのね。

(N)

立坪菫 タチツボスミレ

sola日記
04 /20 2017
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立坪スミレ②_convert_20170420003431

春まっさかり、すこし遅めの春だったけれど野花も満開。
生物学者でもあった昭和天皇は「雑草という植物はない」と語ったが、
花を咲かせている植物の名前が気になる。
 
植物の名前が気になることがもうひとつある。

図鑑やネットでは、ほとんどがカタカナ表記かかな表記で
植物の名を表している。
検索するには便利だろうが、意味がわからない場合が多い。
たとえば写真のタチツボスミレを立坪菫と書けば、
坪に立った菫という感じでなんとはなくイメージできる。
でもタチツボスミレでは、なんのイメージもできないばかりか、
タチ(太刀or立?)ツボスミレ…せめて立坪(壺)スミレとしてほしい。

アブラナではなんかわかりづらいが油菜と書けば、
油を取る菜っ葉とわかりやすい。
登山で山の植物として必ず出てくるコバイケイソウ? 
漢字で書けば小梅蕙草、つまりバイケイソウ(梅蕙草)の
小さい種類だろうなと気づける。
小さな梅のような花と紫蘭のような葉っぱの植物で納得できる。

牧野植物図鑑をひっぱりだしてみたけれど、
これがカタカナ表記のおおもとかもしれない。
和名としての漢字表記はまったくない。
牧野富太郎を「まきのとみたろう」と表記されたら、
牧野博士本人はどう思うだろう……。
でも牧野植物図鑑で多くの日本の子どもが、
花や草の名前を知ったことも事実だ。(S)


逆さ桜

sola日記
04 /08 2017
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4月上旬、今年は少し遅めに関東の桜が満開になった。

古い知り合いのシジュウカラから、春を告げる写真が届いた。

ため池のほとりの桜の古木が満開になっていた。
曇り空に土手の桜。
水面に目をうつすと、「逆さ桜」が美しい。

足元には、春告げ植物の土筆(ツクシ)がいっぱい伸びて、
背たけを競っているよう。
土筆は袴を取って、酒と砂糖とだし醤油でちょっと煮込むと、
胞子がほろ苦くてうまいらしい。
春の味だ。

桜、油菜(アブラナ)、蒲公英(タンポポ)、立坪菫(スミレ)、
木瓜(ボケ)、辛夷(コブシ)、木蓮(モクレン)、
三椏(ミツマタ)、連翹(レンギョウ)、沈丁花(ジンチョウゲ)、水仙……
今年は北国のようにいっせいに花開し、近年ではめずらしい関東の春爛漫。(S)

たまごとうさぎ

sola日記
04 /06 2017

たまごとうさぎといえば…



そう、イースター。


まえに作ったこのうさぎのたまごは、かわいくできたのでいまだにお気に入り。
(どこにあるかはもうわからない)


イースターは毎年日付けがかわって、”春分の日のあとの最初の満月から数えて最初の日曜日”とのこと。

今年は4月16日の日曜日。



たまごを作ったり、隠したり、みつけたり。イースターって日本人には馴染みがうすいけど、ちょこっと便乗するだけでも楽しいものです。

子どもたちも、楽しみながらなんとなーくでも海外にはこんなイベントがあるんだなぁって思っていれば、いつかちゃんとイースターを知ったときに、「あの楽しかったたまご探しはこれだったのか!」って、気づくときがくるかもしれない。(こないかもしれない)



…と、たまごの話ばっかしたら、思いだしたたまごの絵本が一冊。




『へんてこたまご』エミリー・グラヴェット/作、福本友美子/訳、フレーベル館

へんてこなたまごのお話。
なにがうまれてくるのかしら?

そこは読んでのお楽しみ。


こちらは原書の扉ページ。

The Odd Egg, Emily Gravett, Macmillan Children's Books
(サインをもらったよというただの自慢)


Happy Easter :)

(N)

はじめまして

sola日記
04 /04 2017
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はじめまして

この春からSolaのメンバーに加わったキャストアクティバは、ダイハツが開発した自動ブレーキを搭載し、トヨタやスバルでも利用されている。
世界で初めて自動ブレーキを搭載した車は2008年のボルボ。日本では2009年に国交省に認可され、翌2010年にアイサイトのスバル、2012年にマツダ、2013年ダイハツ、ホンダ、スズキ、トヨタ、2014年ニッサン、2015年三菱と続く。
ボルボ車の追突事故は77%、対人事故は59%減少。スバルは追突事故84%、対人事故49%減少で両社しかデータは出ていないが、ほかのメーカーでも自動ブレーキによって事故は減少するだろう。
老齢運転事故が多発する昨今、国内では自動ブレーキ義務化と、国際的には標準作成も始まる。過信は禁物だが、心強い仲間だ。(S)

夜桜

sola日記
04 /04 2017
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一仕事終えて、デザイナーのHAMAさんを駅まで送りがてら、柳瀬川岸の夜桜を走り撮り。
すこし風が出てきて、まだ冷える。
来春はSolaのお花見を企画しよう。夕暮れ時から三々五々集まって、桜の宵に散っていく。(S)


本作り空Sola STAFF

本作り空Solaも今年で13回目の春を迎えます。
新しいスタッフとともに「Solaスタッフブログ」を始めてみることにしました。
四季の移り変わり、本や子どもをめぐる雑感などをゆっくりしたペースで綴っていこうと思います。気が向いたらのぞきにきてください。